第2回火山噴火予知研究協議会議事概要

日 時 平成12年10月10日(火)午後1時30分〜5時30分

場 所 地震研究所第2会議室

出席者

オブザーバー         

議 事

1. 前回(12.5.30)議事概要(案)について諮られ、原案どおり承認された。

2. 平林委員から、9月13日に開催された第18回火山噴火予知研究委員会について報告があった。三宅島噴火の観測研究に関する概要と大学総合観測班の観測計画等についての説明が、渡辺委員と鍵山委員からなされ、三宅島の火山活動及び神津島・新島近海の地震活動の観測強化に関連して予備費29,700万円、科学研究費(地震研究所金沢敏彦教授を代表)2,600万円が交付された旨、報告があった。観測項目の取りまとめは気象庁が行っていること等、観測の現状と困難点等の認識を深めた。また、火山ガスの発生のため研究者が観測できない状態が続いている事に関して、研究者ルールの作成が必要なことや、東京都や気象庁とよく調整すべきである等の意見が出された。

3. 岡田委員から、有珠山火山噴火の観測研究について報告があり、マグマ活動は8月中旬で終息したが、噴石、噴煙活動は、火口内でまだ継続しているとの説明があった。気象庁とのデータ交換に関しては、今後議論を続けていくこととした。

4. 石原議長から、気象庁と火山観測データ流通、活動評価体制について諮られ、これに関して気象庁小宮管理課長から、火山の観測・監視体制及び情報収集体制の強化を推進しようとしているとの説明があった。引き続き大学と気象庁との連携について活発な意見の交換が行われ、大学側の意見として気象庁に対し観測と併せて評価機能の強化に取り組んで欲しい旨の要望があった。また、文部省平野課長補佐から、大学の火山観測をどうやっていくのかについてもっと議論を深めておく必要があるとのコメントがあった。これに関して、石原議長から大学の火山活動観測データの交換等に関して、どのようなスタンスでいくのかについてのたたき台を作る必要があると提案され、次回までに、議長が中心になって問題点をまとめることになった。

5. 平成14,15年度の集中総合観測及び構造探査の対象火山について検討し、いくつかの候補があげられた。また、石原議長から、平成14年度対象火山については、次回の協議会で決定するので、担当機関はより具体的検討をしておいて欲しい旨の要望があった。

6. 文部省平野課長補佐から、来年早々に行われる省庁統合後のことについて、基本的には急激な変化はない模様であるとの説明があった。

7. 角田委員から、鹿児島県悪石島付近の群発地震について観測状況等の説明があった。

8. 次回協議会は、来年1月を目途に開催することとした。

以  上


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