平成20年度 東京大学地震研究所共同利用(研究集会)
講 演 集
SAR・赤外センサによる
地震・火山・地盤変動の監視・解析
(課題番号:2008-W-02)
日程:2008(平成20)年9月16日(火)〜17日(水)
場所:東京大学地震研究所 第1会議室 (東京都文京区)
申請代表者:大村 誠(高知女子大学)
東京大学地震研究所 担当教員:青木陽介
(火山噴火予知研究推進センター)
Proceedings of 2008 ERI
Workshop
‘Monitoring and Analyzing Earthquakes, Volcanoes and
Ground movements by using SAR and Infra-red
Sensors’
(Workshop: 2008-W-02)
16 - 17 September 2008
Earthquake Research Institute (ERI), University of Tokyo
(Bunkyo-ku, Tokyo, 113-0032, Japan)
Principal applicant: Makoto Omura (Kochi Women's University)
ERI staff in charge: Yosuke Aoki (Earthquake Research Institute)
This workshop is supported by the Earthquake Research
Institute cooperative research program.
まえがき
平成20年度東京大学地震研究所共同利用(研究集会)「SAR・赤外センサによる地震・火山・地盤変動の監視・解析」(課題番号:2008-W-02)が,2008年9月16日(火)〜17日(水)の2日間,東京大学地震研究所(東京都文京区)において開催されました。大学・研究機関・政府機関・企業から,SAR
(Synthetic Aperture Radar:合成開口レーダー)や赤外センサほかの応用・開発にたずさわる研究者・企業人・学生など80名の参加があり,31件の講演・議論が行われました。この規模は,過去4回実施された東大地震研究所のSAR関係の研究集会と比較して,参加者数で約3割,講演数で約5割の増加となり,この分野への関心がとくに高まっていることを示します。
今回の研究集会では,日本の陸域観測技術衛星(ALOS:だいち)搭載LバンドSAR(PALSAR:フェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダー)により観測されたデータの干渉処理結果が数多く示されました。LバンドSARは植生に覆われた急峻な地形でも干渉性が長時間保たれるという特徴があり,今年発生した中国四川省の地震や岩手・宮城内陸地震のほか国内外の地震・火山がとり上げられました。また,とくに火山観測で重要な赤外センサ,地殻内部の破壊現象にともなう電磁放射をとらえるセンサなども紹介されました。大学院生による講演や企業からの参加も増えて,将来が大変楽しみです。
また,この研究集会の前に,次期災害監視衛星システムのLバンドSAR衛星計画が前進し,この衛星とその運用について地震・火山関係ユーザーからの要望を出す場としても,この研究集会は意義深いものになりました。詳しくは,講演集本文をご覧ください。
ご参加・ご発表いただいた皆様,また,研究集会の実施にあたり大変ご尽力いただいた,東京大学地震研究所火山噴火予知研究推進センターの青木陽介先生ならびに井本良子さんに,深く感謝いたします。
また,この講演集の作成にあたっては,発表者の皆様から講演内容のスライドのファイルをご提供いただきました。さらに,WEB上での公開にあたっては,辻
宏道先生(東京大学地震研究所アウトリーチ推進室)に,ご尽力いただきました。ここに記して,お礼申し上げます。
本研究集会は,
東京大学地震研究所共同研究プログラム(課題番号:2008-W-02)の
援助を受けました。
研究集会申請代表者 高知女子大学 生活科学部 大村 誠
2009(平成21年)年2月15日
お願い:この講演集の内容を参照・引用するにあたり,承諾が必要な場合には,それぞれの講演の最初に示された著者から承諾を得てください。
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