研究集会「地震波伝播の理論とシミュレーション」報告

蓬田 清(広島大学理学部)
纐纈 一起 (東大地震研)


 地震研究所の平成9年度共同研究の研究集会「地震波伝播の理論と シミュレーション」は平成9年5月15、16両日に、地震研究所 第2会議室において開催された。地震波伝播の基礎的研究は狭義の 地震学ばかりでなく、地震工学や物理探査などの幅広い分野で行わ れている。異なった分野での交流の機会がこれまでほとんどなかった ので、とにかくいろんな分野の話を聞いてみようというのが、世話人 の目的であった。各参加者にとっては全く初対面の方も多かったと思う。

普段は触れることのない話を、ということでプログラムを構成していく 上で、分野やテーマごとにまとめず、むしろ、できるだけ異なった分野 の講演がまざるように配慮した。2日間で合計23の講演がこうして 行われたが、当日は、立ち見も出て参加者の一部に御迷惑をかけたほど、 多くの方に興味を示していただいた。結果として、全体としてみると、 統一したテーマも設定できなかったが、「他分野との交流」という点では 一応の成功を収めたと自負している。地震噴火予知や科研費の重点領域 研究のようなひとつの大目標に向かって集まる研究集会も大切だが、 今回のような試みもユニークな貢献ができ、新しい集会の形態も提案できたと思う。

 以上のように、内容の総括は不可能であろうが、参加できなかった方の ために、各講演のアブストラクトをホームページで公開することにしました。 サイトは"http://saigai.eri.u-tokyo.ac.jp" で、地震研究所のホームページの 「共同研究から」にもリンクしてたどれるようになっています。

 なお、この研究集会には財団法人や企業からの参加者も多数ありました。 しかし、こういう方には地震研から旅費を支給することは面倒な手続きが必要で、 実質上不可能でした。困難な点も多くあるかと思いますが、大学・国立研究所 関係者以外の方も含めた研究交流は今後ますます大切になっていくと思いますので、 この点の改善の努力をお願いいたします。

 最後に、本研究集会の準備・開催について、地震研究所の工藤和子さん、 関根秀太郎さんにはお世話していただき、感謝いたします。


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Last modified: Wed Nov 5 19:52:33 JST 1997