1998年地震研一般公開

堀 宗朗


 さる7月30日・31日,地震研一般公開が行われた.「地球の声を聴い てみよう」を共通テーマとして,計測や実験に関する最新の成果を中心に, 各部門・センターの研究活動の紹介を行った.昨年まで週末の金・土曜日 にわたって行われてきた一般公開を,より多くの参加が見込まれるよう, ウィークデイの木・金曜日に移した.このためもあって,参加者は過去最 大であり,各階に設けられた展示会場はまさに盛況であった.参加者の多 さは地震研究に対する興味の高さも示しているが,30日にNHKのニュース で地震研一般公開が紹介されたことも見逃せない.阪神大震災以降3年が たち,災害への危機意識や防災対策への関心が薄れたかにも見える今日, もう一度,地震に対する備えを考える良い機会を提供したと思われる. 展示の中では,例年のように,学生企画によるさまざまな実験や起振車に よる強震動の体験が注目を浴びたようである.幅広い年齢層の参加者から, 面白い,わかりやすい,という感想を受けていた.また,今年度よりほぼ 全ての展示内容について,概要や詳細のホームページが作成され,地震研 ホームページに一般公開の特設リンクが設けられた.プレゼンテーション にコンピュータを利用することが当たり前となっているため,無理なくホー ムページの作成ができたようである.インターネットの普及により,ホー ムページの積極的な利用が必要であり,特に新しい情報を発信し続けるこ とが重要である.今後,一般公開が,部門・センターや個人のホームペー ジのアップデートをする一つの機会となることが期待される.


写真1:地震地殻変動観測センターの展示


写真2:衛星テレメータシステム展示

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写真3:建物の骨組み模型の振動実験


写真4:地下構造探査1


写真5:地下構造探査2


写真6:公開講義


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Last modified:1998/10/8