図8 紀伊半島下で観測された異方性構造の解釈図.地殻内地震,スラブ内地震ともに同様の方位特性を示し,しかしながら到達時間差はスラブ内地震で大きく,さらに微動域の北から到来する地震波で大きい傾向が見られた.異方性は上部地殻だけでなく,下部地殻,スラブ上部,マントルウェッジにも存在すると考えられる.