2.4.5 歴史地震研究

歴史地震研究とは文献史料にもとづいて,19世紀以前の歴史時代の地震の実像を明らかにすることである.地震史料の集積事業は,終戦直後の「大日本地震史料」(武者)の刊行のあと長い中断があったが,当研究所の宇佐美教授(当時)によって1970年代に再開された.本部門が受け継いだ『新収日本地震史料』の刊行は近年まで継続され,全21冊,16812ページの大印刷物となった.史料の集積においては,日記中の有感地震記事が重視された.この史料集は電子化され,図書室から公開されている(2.12.7参照).