2.5.5 地震活動予測実験(CSEP)

国際共同実験である「地震活動予測実験「Collaboratory for the Study of Earthquake Predictability(CSEP)」に日本も2009年から参加して,実験検証センターを地震研に設けた.この実験の特徴は,事前に厳密な予測のルールを定め,真に将来の地震発生を予測する実験と,その検証を統計的に厳密に行う点にある.日本では,予測検証の対象領域を,海域を含む日本全域,陸域だけの全国,関東地方の3つとし,予測対象期間を,1日,3ヶ月,1年,3年とした.2014年現在,合計160の予測モデルが実験検証センターに提出され,検証実験が行われている.第1回目の3ヶ月予測,海域を含む日本全域の結果を図22に示す.9個の予測モデルの内,4つは検定で棄却され,5つはされなかった.