8.1 国際地震・火山研究推進室の運営方針と業務内容

地震研究所では,特別教育研究経費によって平成17年から「地震・火山に関する 国際的調査研究」事業をスタートした.この事業では,先進諸国との連携を一層 強化するために世界の一線級の研究者を客員教員・客員研究員として招聘するこ ととし,その推進のために同年「国際地震・火山研究推進室」(略称:国際室) を 開設した.この事業は当初10年間の予定であったが,平成23年度に運営費交付金 に組み替えられた.地震研究所では,引き続き国際室を中心として客員教員・客 員研究員の招聘事業を行うとともに,地震・火山の共同利用・共同研究拠点とし ての機能も用いながら,アジア・太平洋地域に地震研究所の研究成果を還元する などの活動を積極的に推進しており,同地域における地震・火山研究の中核研究 機関となることをめざしている.

国際室は教授4名,准教授3,オブザーバー(所長,事務長,人事及び研究協力担 当)及び業務スタッフで構成され,ほぼ毎月定例の国際室会議を開催して運営に あたっている.海外からの研究者招聘業務は,技術職員(平成23年度まで)や研 究事務支援室(平成24年度)が担当してきたが,平成25年度からは国際室専任の スタッフ(特任専門職員・事務補佐員)を置き,国際室招聘以外の研究者・留学 生の招聘に関する手続き,協定に基づく共同研究や全学主催の行事への派遣,ワー クショップ・サマースクール開催に関する業務を行っている.また,国際室長は 全学国際委員会などに部局代表として参加している.