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地震・火山噴火予知研究協議会

  平成18年度から,従来の地震予知研究協議会および火山噴火予知研究協議会を統合し,地震・火山噴火予知研究協議会が発足した.平成16年度からスタートした「地震予知のための新たな観測研究計画(第2次)」及び「第7次火山噴火予知計画」をもとに関連大学間の研究の連携・協力を図るための組織である.そのために協議会は主に全国の大学の地震や火山研究施設の長からなる委員によって構成されている.協議会のもとには,運営の効率化のために企画部と計画推進部会が置かれ,研究計画実施を推進している.

 「地震予知のための新たな観測研究計画」においては観測研究を通じた地殻活動の理解のもとに,地殻活動の予測のための観測およびシミュレーションの高度化を目指している.またワークショップ,シンポジウムや年度末の成果報告会等の開催を通じて全国の研究者の連携した研究推進を図っている.平成16年度からは文部科学省の科学技術・学術審議会測地学分科会地震部会に設けられた観測研究計画推進委員会を通じ,大学以外の研究機関との連携も図るとともに年次報告書の出版やホームページを通じて広く国民に対し成果を公開している.

 「火山噴火予知計画」においては「火山観測研究の強化」と「火山噴火予知高度化のための基礎研究の推進」を行っている.また客員教員を設けることによって全国の大学との連携を図り,集中総合観測と火山体構造探査等を実施している.基礎研究としては,噴火の発生機構の解明,マグマ供給系の構造と時間変化の解明,火山活動長期予測と噴火ポテンシャルの評価,火山観測・解析技術の開発,国際共同研究・国際協力の推進を行っている.


図1:大学間連携による研究体制

図2:地震予知研究の戦略と種々の研究項目の位置づけ.地震発生の物理モデルに基づき,モニタリングと予測シミュレーションによる地震発生予測の実現を目指して研究をしている.

図3:大学では,全国連携プロジェクトとして,マグマ供給系のイメージングと火山噴火機構解明のための火山体構造探査と多項目観測による噴火ポテンシャルの評価手法確立のための集中総合観測を実施している.


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