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プロジェクト

大規模計算プロジェクト

(1)原子力発電プラントの地震耐力予測シミュレーション

本プロジェクト(平成19年度~24年度)はCREST「マルチスケール・マルチフィジックス現象の統合シミュレーション」 の一つとして採択され,原子力施設の耐震性を評価する高度な数値解析手法を開発することが目的である.このプロジェクトの内,地震動発生・伝播の過程と原子力建屋の地震応答の過程を対象としたマルチスケール解析手法を開発した.これはMMA (Macro-Micro Analysis) と称され,10,000 mオーダの地殻の波動解析と0.1 mオーダの建屋の地震応答解析を連成させる(図. 2.9.5.1参照).解析モデルは,断層-構造系システムと称し,構造物-地盤相互作用を含む断層から構造物までの解析を,大規模数値計算を使って実現したものである.

(2)南海トラフ広域地震防災研究プロジェクト

将来発生する南海トラフ巨大地震へ備える研究プロジェクト(平成25年度~29年度)を理学・工学・社会学の連携で実施している.地震・津波のあらゆる被害予測とその対策,発災後の現実的な復旧・復興対策の検討を行い,地域研究会を通じて行政等と連携,成果の社会実装を目指している.センター所属教員は,地震・津波のシミュレーション及び列島規模の地殻変動シミュレーションに主に従事している(図. 2.9.5.2参照).