稠密地震観測班報告

5月17日(晴)
0640  「今日戻ってきてもキンメダイは夕食に出ないからね」と中村屋の女将
   さんに見送られて出発.
0650  えびね丸・はまゆう丸ともに出航決定
0715 点呼集合の後に観測班はえびね丸に乗船
0730  えびね丸出航.昨日より波が高い.しかも本日は60名を越える
   乗船.どうにか後部和室を確保.
0840  阿古港着.坪田漁港の車を拾って支庁へ.
0945  支庁で打ちあわせ後,2班に別れて設置作業開始.
   及川班(及川・大湊・渡辺,東京消防庁2名)は,坪田林道で
   作業.地震計観測点(上山林道終点)設置.坪田の広帯域地震観測点の
   ロガー設置,GPS観測も実施した.
   松島班(松島・渡邉・長田,消防本部寺澤氏)は,阿古溶岩,
   焼却場向,伊ケ谷,伊豆岬奥,阿古の5点の地震観測点を設置.
1550  三宅支庁に戻ると同時に夜間滞在決心の連絡
   及川班は阿古港に明日の啓開の打ちあわせ
   松島班は大久保浜南観測点設置
1700  支庁帰着
   三宅滞在分室報告会議開催.本日の滞在者は全部で18名.
   宿泊室に簡易ついたてが設置され,各人他人の顔を見ないで
   寝ることができるようになる.
   夜になりちょっとSO2の臭いが漂う.ガス検知器は1ppmを示す.
      2ppmを越えると,クリーンルームから原則外出禁止となる.

5月18日(晴)
0630  起床.
0710 予定より早く分室会議開始となり,前半分を聞き逃す.天候も良く
   全ての作業は予定通り実施となる.
0800  えびね丸とはまゆう丸を迎えに阿古に向かう.えびね丸の接岸は
   簡単であるが,はまゆう丸はけっこう大変.タラップの移動や設置に
   重機が必要.
0850  研修所で機材を積み込み.観測点へ移動.午前中は保安要員数の関係で
   及川班松島班は1班として行動.新澪池〜空港までの6点の地震観測点を設置.
1240  えびね丸で運ばれるはずの昼食弁当が船の出航に間に合わず,弁当なし.
1300  及川班はC2域(レストハウス)1点,松島班はC3域(三池〜サタドー岬)2点
   の設置.
1600  夜間滞在決心.及川班は研修所に向かう.
1630  松島班火の山峠口で地震計設置.少々臭うが,SO2が0.8ppmとのことで
   作業続行.作業終了目前で,風がふわっと吹き,警報器が3ppm表示.
   慌ててガスマスクをつけて作業を終了させる(写真5).
1710 また,予定より早く分室会議.今回は早めに着席.
   本日は満員の20名の夜間宿泊者あり.
   各班報告が行われ,明日の行動の打ちあわせを実施.
   明日は島内作業休養日とのことで,午後にえびね丸がやって来る.
   稠密地震観測班は,夕方えびね丸で神津島帰島予定.

松島