9月21日夜現在の三宅島観測の現状をお知らせします. 1.最近ホテルシップは風向きの関係で三池港に接岸できないため阿古港に入るよう になっています.しかし同時に北東の風で火山ガスが港に流れてくるため接岸するこ とが困難になっています.したがって,調査も予定通りにできない状況です. 2.ホテルシップは,当分の間,夜間神津島に停泊します.朝7時ころ出港し,状況が 許せば三宅に接岸し調査が許されます.夕方5時(状況によってはもっと短い場合もあ る)に船にもどり三宅を離岸,神津に向かいます.神津島では夜10時まで上陸を許さ れ,旅館で入浴することができます. 3.現在,気象庁や東京都が推奨している三宅島に行く経路は,2つあります. a.夜22時に大島経由神津行きに竹芝で乗船 翌朝9時半ころ神津島着,夕方まで待機 18時半ころ神津に戻ってきたホテルシップに乗船,船で1泊. 翌朝7時ころ三宅島に向け出港,9時ころ三宅島に着く. b.朝6時過ぎの新幹線で東京発,熱海経由で下田まで行く. 下田発神津島行きに乗船,午後神津島着 以下は上の項と同じ. この他,調布飛行場から神津島に行く方法もありますが,機材を運べないこと,天候 に左右される問題があります. 4.三宅島からの帰りは,夕方三宅島を離岸するホテルシップに乗り,神津島着,翌 朝上陸して東京行きか下田行きの船に乗るか,調布行きの飛行機に乗る. 5.観測の状況 a.レストハウス,手嶋牧場の全磁力データは現在もテレメータ稼動中. b.21日午後に野津さんのチームが阿古周辺で火山ガス調査 c.23日にレストハウス周辺調査を予定 GPSの電源バックアップ,現地収録の強化(及川,大湊) 地質調査(金子) d.レストハウス周辺調査の結果を検討して状況が許せば,レストハウスに設置して いる傾斜計データの衛星携帯電話によるテレメータする. e.9月30日頃菊地さん山中さん坂上さんらが強震計データ回収と設置を予定