11月7日

8:00 多幸湾発
 海は凪いでいるが,長周期の波があり,時々船がストンと落ちるように大きく揺れる。
 船倉の機材が心配。三宅に近づくにつれ,青い空を背景に真っ白い噴煙がくっきりと
 見えはじめる。青白いガスは斜面に沿って島の北西方向に流れ下っている。
 以前の訪島時は,火口北側から褐色の噴煙(土煙?)が,火口の南側からは白色の
 噴煙が上がっている様子が見えたが,今回は火口全体から白煙が立ち上るように見える。
9:10 阿古港着 
 SO2 0.2ppm 他ガス検出されず。噴煙は南西の風に乗り北東方向に流れている。
10:10 防災機動車を先頭に雄山林道へ入る。途中に大きな泥流は無し。
 レストハウスまで除泥せずに上がることができた。
10:30 レストハウス着
 SO2 0.5ppm 前回は霧で山頂が見えなかったが,今回ははっきりと見える。間近に
 見る噴煙はすごい迫力。噴煙は連続的に上がっているわけでなく,間歇的にまとまった
 雲塊を吹き上げるように見える。微動の振幅変化との関係があるのだろうか?レストハ
 ウス前の水溜りはさらに拡大している。進入した泥水によりレストハウス内部はどろどろ。
 それでも先々週よりは若干乾いているようだ。
10:40 作業開始
 GPS用ソーラパネル50Wを2枚追加。 モデムの交換、ソーラパネルの風対策等実施。
 神津島に待機中の及川氏により、衛星電話による通信が確立されていることを確認。
13:00 作業終了。
13:20 建築学会研修所より機材の一部を回収。
13:30 阿古港へ戻る。昼食。阿古港から見る噴煙もかなりの迫力。
 今まで,坪田や神着などいろいろな方向から噴煙を見たが,今回の噴煙量はもっとも
 多いように見える。実際に多いのか,気象条件による見掛け上のものかは不明。
 猫に餌をやる。乾燥キャットフードはお気に召さないようだ。缶詰や弁当の残りご飯など
 には飛びついてくる。牛乳も嬉しそうに飲んでいる。ちょっと贅沢。
14:45 満潮を待って,阿古港発。船が離れた途端に,ばらまいた猫の餌にカラス多数襲来。
 猫は追い立てられるように逃げる。
16:00 多幸湾へ戻る。     

大湊