11月19日(日)曇り。石原都知事の三宅島視察の日。 大久保・孫(相対重力)、坂上(強震)、上川・秋山両氏(気象庁)、三宅島消防本 部(寺澤氏・杉原氏) 5:30起床 6:30 前浜船客待合所で重力測定 7:30三浦漁港集合 8:10出発。(漁船 川徳丸)北東の風、波高3m。 4日ぶりの三宅島への出航。海況わるし。 波浪も2方向から来て、漁船もジェットコースタ状態。 何度もスクリューが空回りで、船体がドスンと海面に落下する。 波の山に登っては下り、下っては登りの連続。 波しぶきならぬスコール状態で顔面は塩で真っ白、カッパの下もグッショリ。 海水が手に触れると温かいと感じる状態。 それでも三宅に入れただけでもありがたい。 9:30入港直前に見る三宅島の噴煙はこれまでと違い灰色で、 火山灰を含んでいると思われる。 P3Cの報告でも灰がでている模様。 噴煙の量もこれまでの数倍はあるようで、 火口全体から噴出という昨日のヘリからの報告もうなづける。 青白いSO2の煙が阿古方面に流れ出している。 案の定、阿古港はSO2濃度8ppmで上陸できなかった由。 9:40大久保漁港入港。P3C監視開始後、作業に入る。 9:50 測候所着。軽油給油後、発動発電機ON。 ところがすぐに発動発電機本体のブレーカーが落ちてしまう。 坂上さんと消防本部の寺澤さんに原因究明を依頼し、 大久保と孫は絶対重力計の停止作業に入る。 坂上・寺澤両氏の調査でエンジンオイルがなくなっていることが判明。 三宅消防の杉原氏がエンジンオイルを調達してくれたことに感謝。 三宅消防の寺澤さんのプロとしての見立てに脱帽です。 11:00:坪田方面の相対重力測定に向かう。 スムーズに坪田まで入れたのも、神津島の現地災対の皆さんがお約束してくださった とおり、 都道の泥流除去・道路啓開が済まされていたおかげと感謝。 11:40 坪田中学にて強震計の点検。 12;00アカコッコ館の強震計の移設作業。 13:00 三宅村役場に強震計を設置。 同時に3日間絶食状態の猫たちに握り飯をやる。 可哀想に飢餓状態で胃袋が縮んでいるので、 ガツガツと食ってもすぐにケッケともどしてしまう。 同じ生き物として痛ましい。 13:50 神着(測候所)。坂上・寺澤氏にエンジンオイルを給油してもらったとこ ろ、 一発で発動発電機始動。 電力供給のおかげで絶対重力データをPCからダウンロードできました。 14:50 大久保漁港出航。帰りも波浪が並大抵にあらず。 16:00 神津島着 総括;気象庁災対・上田さんの誠実そのものの対応に深甚の感謝を捧げる。 無理難題を何回も言って申し訳なかったと思っています。 11月20日に大久保・坂上・孫は帰京させていただきますが、 現地災対本部の本部長・副本部長をはじめとする皆様、 わがままを聞いてくださってありがとう。 深甚なる感謝を捧げます。