三宅島情報 2000/12/11 07:00 現地対策本部にて強風のため,本日の漁船による渡航は中止と 決まる. 07:10 陸自ヘリ飛行決心.笹井,小山(茂)は神津島空港に移動. 08:00 本日の作業要員点呼,ガスマスク,ライフベスト配布. 08:55 約30名が乗り,バートルが離陸.バートルに乗るのは1986年伊 豆大島噴火以来久しぶり. 09:10 三宅中学着陸.地震研ランクルはここに置いてあり,東京消防 庁ジープと2台で出発.地震研2名+警察官(ランクル)と消 防2名(ジープ)の組み合わせ. 09:20-12:00 神着でアルゴス・プロトンのバッテリー交換,データROM交換. 金曾(KNS)で山頂からの吹き降ろしのガスに遭遇.SO2濃度4ppm, 消防官の指示でガスマスク(簡易型でなく,顔前面を覆うもの) を装着,念のため消防官が空気ボンベ携行でROM交換.空気ボン ベは使用せず.作業時間15分.このマスクは極めて有効で,息苦 しく無く作業もやり易かった.坪田林道から大路北(TRK)のROM 交換.アカコッコ館(TAR)と大路池中(TRN)のROM交換.大路池で 昼食. 12:30-14:50 北周りで引き返し,榎沢(ENK),手島牧場(TJM)のROM交換.防災 科研の傾斜計小屋を過ぎて鉢巻林道近くまで4輪駆動車で行ける ことを確認.しかしその先は車では無理と支庁の調査で判明.阿 古の火葬場でランクルに給油.三宅中学に帰着. 15:30-15:50 バートルが飛来,神津島空港に帰着. 16:35-17:00 現地対策本部にて本日の検討会.鉢巻林道およびそれへの登山道の 整備が次のステップで,本日はそのための調査も行った.当面三ノ 宮から防災科研の傾斜計小屋方面の道の整備を優先する由.なお明 朝からヘリと漁船の利用者ともに多幸湾に07:45 に集合,点呼を行 うこととなった.(ヘリ利用者はその後空港に移動) 本日も警察,消防の全面的な協力で機動的な観測が出来て,全点でのデー タ回収に成功した.笹井・小山は明日,三ノ宮にプロトン磁力計を設置す る予定. 笹井洋一