三宅島情報 2000/12/12 07:45 本日も強風のため,漁船による渡航は中止.多幸湾乗客待合所 にてヘリによる渡航者の点呼,ガスマスク等の配布.車で神津 島空港に移動.本日は航空自衛隊のバートル. 08:45 神津島空港を離陸.三宅島空港を目指すが,風下の青白い噴煙 の中に入ると強い硫黄臭,引き返して三宅中学校へ. 09:10 三宅中学校着陸,アルゴス・プロトンの機材を皆さんに運んで もらう.笹井,小山+三宅島消防,警察官各1名の4名が地震 研ランクルで移動. 09:30-12:00 三ノ宮にてアルゴス・プロトン設置完了.ただしテレメータ装 置はまだ納入されず,当面毎分計測でRAMに書きこみ,来月回収 の予定. 12:30-13:40 三ノ宮から鉢巻林道までを偵察.鉢巻の手前で車は進めず,鉢 巻の雄山登山道方面は道が泥流でえぐれて工事が必要.東側下 馬の尾方面へは土石流で道が消失.北側の道は徒歩で防災科研 傾斜計小屋まで行ける由.時間が無くて神着上(KMU)へデータ 回収に行くのはあきらめる.三宅中学校に帰着. 14:20 空自バートルが飛来,20分で神津島空港に到着.本日は昨日よ り作業時間が1時間少なかった.三池方面で作業したチームは 4ppmのSO2ガスの中,ガスマスク着用で仕事をしたらしい.こ の程度のガス濃度では作業をすることに,基準が改められた. 今回鉢巻林道の北側から西側の磁力計のデータ回収を希望していた が,道の状態は予想以上に厳しく,今回は断念した.ただし現地対策 本部では,鉢巻林道にシェルターを設置して,徒歩による調査や観測 機器設置を可能にする予定である.立ち入り規制についても新たな基 準を設け,近日中に公表される由.笹井,小山は今回観測の予定を終 了して,明日帰京する. 笹井洋一