2001年1月8日
前夜からの雨は神津島で100mmを超えたが,三宅島では70mm程度とのこと.
三宅島作業は全面中止となった.
波が高く,東海汽船は伊豆大島で引き返した.そのため,本日到着予定の
電磁気班は翌朝到着となった.
また,生徒や先生達も足止めとなったため,翌9日の始業式も客船到着後
に開催とのこと.

2001年1月9日
曇り時々小雨の天気.
当初GPS班は客船(えびね丸)で三宅島入りの予定であったが,電磁気班の
ヘリ搭乗がキャンセルになったため,3名はヘリ,1名+荷物はえびね丸となった.
えびね丸は午前8時出港.9時頃に到着.意外と船脚は速い.
ヘリ隊(第1便)は,神津空港より0857 take off 0910 に三宅中学校ヘリポートに
着陸した.ヘリは東京消防庁の「かもめ=JA9692」(AS365N1型).搭乗は7名+
クルーが3名であった.
三宅中に駐車中の震研ランクルとパジェロで阿古港に移動.及川さんと荷物を
引き取り村営牧場レストハウスへ登る.東京消防庁の2名がマークIIバンで同行.
途中道路に積もったスコリアで,マークIIバンが軽くスタックするが,無事に
レストハウスに到着.帰り道はペイローダーが道路啓開してくれため,まったく
問題なし.
レストハウスでは,GPS用バッテリーの交換・太陽電池パネルの増設・
衛星通信テレメータ装置の撤去を実施.広帯域地震計ロガーが不調のため
持ち帰ることになった.なお,レストハウスでは携帯電話が使用可能.
たぶんDocomoが御蔵島に中継局を開設したのではないかと思う.

レストハウスで屋外作業をしているとしばしば「ゴー」というジェット音が
聞こえ,山頂から大量の噴気が登りだす.灰は混じっていないと思われる.
青白いガスは,山頂付近では少々地表に沿って南西側に漂っているが,
大半は山腹をはなれ,空中をたなびいている.レストハウスでの作業中も,
ほとんど硫黄臭がなかった.

天候悪化のため,帰りヘリの時間が繰り上がり,1215レストハウス発.
阿古港でパジェロと及川さん,荷物を降ろし,1250に三宅中学校ヘリポートに
到着.ほぼ同時にきたへりに搭乗して,1305に神津島空港着となった.
えびね丸は1608多幸港に到着.行きは向かい風で少々揺れたが,帰りは
快適だったとのこと.漁船よりはずいぶん楽になったとのこと.

本日判明した道路状況は
一周道路(都道):坪田/阿古境界付近の不通箇所のみ通行不可能.
現在海側に別道路を建設しているが,1ヶ月以上はかかる見通し.

鉢巻き道路への林道:
土佐林道(三ノ宮方面):都道からのぼったすぐのところで道路決壊.修復には
1日分の作業が必要.
火の山峠:見取り畑付近でまた道路決壊.修復には時間がかかりそう.
手島林道(手島牧場):不通箇所あり(詳細不明)
坪田林道:特に問題なし
雄山林道(レストハウス):特に問題なし


松島(九大島原)