1月13日、14日
強風のため、えびね丸が出港できない。3日連続で作業できず。

1月15日
きょうも船は中止。4日連続ダメか、とあきらめていたところ、重力班の
ヘリ枠3人分の内、1人分を融通して頂き、及川がヘリで三宅島へ。
貴重な枠を融通してくださった重力班に大感謝。
三池から坪田方面の6箇所でクイックスタティック測量。三池付近では
SO2が濃い。観光ホテルのバッテリーを交換。

1月16日
強風が収まり、久しぶりにえびね丸の出番。大雑把に言えば波高3m
(風速で言うと10mくらい)までは出港、波高3.5−4m(風速15mくらい)
になると中止と考えれば良さそう。季節風の強い今の時期にこの条件
はかなりきつい。
行きは追い風なので、揺れは少ない。1時間強で阿古港に到着。
クイックスタティックの基準となる新澪でGPSロガーをスタートさせ、
残りの観測点へ向かう。サタドー岬入り口付近の周回道路(仏沢?)は
以前は一車線だけ通行可だったが、先日の雨で全く不通になっており、
海側の迂回路を通る。終日復旧作業をしていたので、まもなく開通すると
思われる。
サタドー岬から測量開始。サタドー岬から見上げる噴煙は、心なしか
勢いがない。三池の村役場付近では、車の音を聞きつけた猫の集団が
車を取り囲む。車の下にも入り込むので徐行せざるを得ない。餌を準備
してあげないと轢いてしまいそう。噴煙は、空港の上空を流れていたが、
SO2はさほど臭わない。
空港横、坪田高校、アカコッコ館付近の測量を終え、坪田のNTT無線中継所に
向かう。防災科研の坪田観測点へ上る途中の林道(林道上山線)は道路
啓開が済んでいるとのことだったが、実際に行ってみると、途中から道が
大きくえぐられており、通行不可。重力班は今日レストハウスまで上がる
ことができたとのことなので、今日時点では、林道雄山線のみが鉢巻林道
まで通じる道ということになる。ただし、雄山線も崩れ始めているらしい。
時間がなくなったので、急いで定常観測点のデータ回収。伊ヶ谷、老人
ホーム、新澪については、ロガーごと持ち帰る。予報では風が徐々に
弱まるはずだったが、阿古港につく頃には風が強まり、気温もかなり下がって
きた。出港を待つ間に小雪も降り出す。戻りは1時間半ほどでかなりの揺れ。

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大湊隆雄