1月23日(火)
地質班.三宅島噴出物採取および火山ガスサンプル採取
中田・金子,佐古田(内閣府),東京消防庁2名
小雨が降るも日中の予想降雨量が少ないため作業は決行.
全員えびね丸(海上保安庁のヘリは海難事故のため昨日から欠航を予定)
7:30 点呼
8:15 出港 
9:25 阿古港着.風は弱い西風.港でSO2が0.2ppm以下.上陸開始.噴煙は真っ白
でモクモク元気.火口のさらに上は雲に隠れて見えない.
気象庁のランドクルーザーに5人.地震研究所のランドクルーザーは防災科技研が使用
.
今崎海岸で給油の後,レストハウスに向かう.佐古田さんに運転していただく.泥流
で新しくふさがれた場所はないように見える.大久保・古屋さんが指摘の崩壊した道
路はまだ通行可能.1983年の厚いスコリア堆積物の上にアスファルト舗装をしたため
,泥流でスコリア堆積物が流されたため,道路半分が消失.
10:30 レストハウス着.東工大のガス吸着用アルカリ溶液を回収.なぜかレス
トハウスの中に入れてあり,1滴しか溶液が残っていない?? 入れ物を回収して空港
に設置するためジープに積みこむ.
10:41 村営牧場の硫黄付着用の銅を回収.新しいセットを再びソーラーパネル
の下にセットする.牛舎の近くで死んでいた3頭の牛は完全に白骨化.村営牧場まで
の道路はランドクルーザーであれば行くことが可能.周囲の火山弾サンプルを定方位
で7個採取.丸いカリフラワー状というよりは多角形の不均質の形状.赤黄色の8月29
日堆積物の中から頭を出していてぜんぜんぐらつかないものだけを採取.採取の目的
を佐古田さんや消防庁の二人に説明しながら試料の運搬や破壊を一部手伝ってもらう.
12:05 作業を修了し神着経由で空港へ.途中,消防庁の車の点検のため,第3小
学校で食事.猫が寄ってきて歩けないほど.たったままで食事.
13:30 三宅空港消防所の軒下とそこの植えこみに,硫黄回収用の銅のセットと
東工大アルカリ溶液を設置した.
14:20 阿古港到着
14:50 同出発.天候は回復したが波が高くなってきた.ばたんばたん船底を波
でうちながら,船室で頭を壁にぶつけながら神津島へ.
15:50 多幸湾着
夕方旅館で火山弾を荷造り.途中の採石場で小さくしようとしたが体がバテていてほ
とんど小さくできず.そのまま送ることにする.1個の直径15から30cm近いものをど
うやって切断するか問題が残る.作業は予定通り無事終了.明日東京へ戻る予定.
(中田)