三宅島情報          2001/02/22


 2月22日(木)夜中に弱い雨.朝には晴れる.
09:35 えびね丸,多幸湾出航.
10:50 阿古漁港入港.少し硫黄臭がするが,0.2ppm以下.
11:00 工事用トラックで6人が新澪池,気象庁ランクルで2人が手島牧
   場に向かう.三宅(三宅消防),小杉(東京消防)さんが警戒
   要員でそれぞれの車を運転.
11:10 新澪池到着.プロトン一式を降ろし,設置を開始.
12:30 手島牧場の調整と補強を終えた3名が合流.代わりに笹井・大西
   ・大和田と三宅が三ノ宮目指して出発.
12:55 三ノ宮到着.気象庁磁気点とアルゴスプロトンとの地点差測定
   を開始.RAM装着.ここは8月上旬に3日間の連続観測をしてある
   ので,今回回収したデータとの比較が楽しみ.
13:18-13:40 神着に移動して,アルゴスプロトンにRAM装着.
14:00 阿古漁港着.新澪池班が先着.
15:02 えびね丸出航.
16:10 多幸湾帰着.


 本日で気象庁プロトン5台の設置を完了.柿岡にテレメータされた
データを見ると5台共に順調に稼働している.このほかに8点の地震研
プロトンのデータを回収,神着のアルゴスプロトンを復活,など効率
良く仕事が出来た.気象庁現地本部が我々と防災科技研の観測設備設
置作業を最優先に調整してくれたこと,警戒要員の消防・警察・支庁
の方々が,現場で必要な車両を調達してくれて,車を取りに行く時間
を節約できたことが大きい.特に道路工事用トラックを使用できたの
は非常に有難かった.地震研ランクルは三宅中学にあり,軽油は半分
強入っていて,エンジンスタートに問題は無いことは確かめたが,今
回は使用しなかった.明日の東海汽船で帰京する.初日にいきなりえ
びね丸欠航でどうなることかと思ったが,結果は3勝1敗.この3日間は
三宅島は暖かく,春が近い.
                         笹井洋一