3月9日(金)晴れ。西の風、風速15m、波高4m.
真冬でも珍しい強い寒気で、相当冷え込んでいる.
重力班:大久保・古屋、 東京消防庁 野口・山崎氏
これまでの2回の三宅島での作業時間は、それぞれ3−4時間しかなく
相対測定点はわずかに2点しか、終了していない.残る20点の往復測定を1日では終了
できないので、ループ測定に切り替える.
5:30起床
6:00 神津島絶対重力点(前浜)で測定
7:00 現地災対。えびね丸(約60名)・はまゆう丸(約160名)決心。
8:30 空港に集合し、ガスマスク等、受領.
9:30 警視庁ヘリコプター「おおとり」搭乗.真下の海面は一面の白波.えびね丸は
大変だろう.
9:45 阿古HP着.震研パジェロは阿古港にあるということなので、探しに行く。
   恐れていたように、見つからない.阿古港の岸壁は波に洗われている。はまゆ
う丸は、とても接岸できないだろう。
10;00 あきらめて阿古HPに戻る.そこで見たものは…。懐かしい震研パジェロでし
た.
 話に聞いていたとおり,運転席のドアがしまりにくい.助手席がら乗りこむように
するのが、よさそうだ.都道沿いの水準点を数点おきに、時計回りに測定することに
した
10:45 三中HP着。車を震研パジェロから震研ランクルに乗りかえる.
11:10 三七山北の三建プラントでの測定。地盤振動大。プラスマイナス10マイクロ
アンペア。遠地地震か?波浪ノイズか?それとも連続微動か?
 えびね丸は12:00に繰り上げ出航の由,
11:40 坪田林道を上がって鉢巻林道の水準点M107に至る.ここまできても地盤振動
大。
12:00 坪田林道を降りる
12:48 御子敷で海側から「ドーン」という音.まだ地盤振動大
13:38 伊豆 善陽寺BM10239.地盤振動は急に1/5に激減.なぜだ?
14:09 新澪池 地盤振動は小さくなったまま.
14:35 阿古HP着.
14:45 離陸
15;00 神津島着
消防庁野口・山崎両氏は観測点での車を転回したり、車での移動中は重力計を膝にか
かえたり、日よけの傘持ちをしたりなどのサポートを快く引き受けていただきまし
た.限られた時間の中で,本日の作業がスムーズに行なえたのは両氏の全面的サポー
トのおかげと感謝します.
重力班は予定を1日オーバーしつつも、とりあえず予定を終了することができまし
た.気象庁の小林チーフ、佐久間チーフほかの方々の調整・支援にこころから感謝し
ます。



大久保