三宅島情報          2001/03/11

 伊豆大島からヘリで御蔵島に渡り,御蔵島のプロトン磁力計を撤収.
火山センターD2の寺田君とヘリで一緒になる.彼は御蔵のビデオカメ
ラの移設のためという.SO2ガスが斜面を這うのは,単に空気より重い
から(重力分離)ではないそうである.ヘリは三宅の陥没孔の横を通
り,孔のなかではガスが渦巻いているのが見える.孔の中にSO2が溜ま
りやすいのは確かで,強風でそれが水蒸気とは別に斜面に流れ出すの
か?
 翌日伊豆大島に戻り,下村さんが裏砂漠の比抵抗計送信局の故障を
チェックするのに付き合う.朝方の雪が残り,86年噴火の後の翌年に
雪かきしながら観測したことを思い出す.カルデラの中の悪路は15年
前と変わらず,そろそろコンクリートで固めるなどの作業をやってお
いた方が良い.上嶋,小河君は長基線電場測定の不通箇所をNTT職員と
ともに点検しながら,島の中を回っている.伊豆大島の観測システム
も,いろいろとガタが来ている.若い皆さん,後をよろしく.
 現在神津島に来ている.今朝も風が強く,えびね丸とはまゆう丸は
共に欠航.日中は風も弱まり,温かい陽気になった.明日は大丈夫?
中村屋に滞在.防災科研の鵜川さん達も到着.
                      笹井洋一