稠密地震観測班報告

5月19日（晴）

0630  起床．本日上空は南西の風が強く，噴気とガスは高く上昇できず，
　　　斜面を這うように神着方向に流れる．
0710　分室会議開始．天候も良く我々の作業は予定通り実施となる．
　　　その他の防災工事は本日休業．
0830  作業開始．及川班は，三ノ宮（C2）・火の山峠，松島班は，三池〜神着の3点
　　　設置．
　　　三ノ宮〜神着はガスが強く，S02は5ppm記録．H2S,HClもわずかながら検出．
　　　マスクをして大慌てで設置作業を実施．
1300  えびね丸阿古港接岸．交代要員上陸．本日は支庁と村消防のメンバー
　　　が交代．
　　　午後及川班は笠地観音（C2）の設置．レストハウス（C2）機材の保守．
　　　松島班は阿古茅場で１点設置のあと，保安要員交代引き継ぎのため，
　　　作業なし．
1530  松島班は借用していた気象庁の車の燃料を入れに空港に行くが，
　　　軽油のドラム缶しかなく，断念（ガソリンは阿古今崎のみとのこと）．
　　　阿古1点のディスク交換のあと，阿古港へ．
1615　及川班は，レストハウス作業終了後大慌てで，阿古港着．
1624  予定より早く，えびね丸離岸．本日の揺れも大きい．ただし，
　　　天気は良いので，多くの人は上甲板で見物．飛魚が飛ぶのを
　　　初めてみた．
1734  神津島三浦漁港着．現地災対で打ちあわせ．

3日間の作業で25点の臨時地震観測点の設置を終了した．
取りあえずは大成功．あとは無事動作していることを望むのみ．

面倒な作業計画を受け入れていただいた現地対策本部の方々，その
手配にお手を煩わした気象庁の方々，またあちらこちらの観測点に
一緒に走り回っていただき，時には作業のお手伝いもしていただいた
東京消防および三宅村消防の保安要員の方々に感謝．

及川・大湊は21日の作業で笠地観音広帯域地震計回収作業（先週失敗）を
実施するため，居残り．他4名は明日20日の東海汽船で東京戻りの予定．　　　

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松島　健  Takeshi Matsushima