4月13日淡路島付近で発生した地震

ウェブサイト立ち上げ:2013年4月15日

最終更新日:2013年4月16日

English

4月13日、午前5:33頃、淡路島付近で地震が発生し、兵庫県淡路市において震度6弱の揺れを観測しました。


基本的な情報-気象庁ウェブサイトによる(暫定値)

  • 震源の位置:北緯34度25.1分, 東経134度49.7分
  • 深さ 15Km
  • マグニチュード: 6.3

臨時余震観測

地震研究所では、4月13日5時33分頃に兵庫県淡路市で発生した地震(M6.3)の余震分布や発震機構解、地震断層面等を解明するために、京大防災研、九大、高知大等と合同で臨時余震観測を始めました。

(観測開発基盤センター:酒井慎一)

Fig01.jpg
臨時観測点と震源分布図(上)および深さ断面図(左下:東西断面、右下:南北断面) 赤星:本震、白丸:余震、(黄):臨時オフライン観測点(京大防災研)、:テレメータ観測点(津名:気象庁)、:臨時テレメータ観測点 (江井崎:九大)、:臨時テレメータ観測点(五色:地震研)、:臨時オフライン観測点(高知大)
余震は、深さ10~15km付近に位置し、北北西ー南南東方向の走向で、高角な西傾斜の面上に分布する。
この分布は、発震機構解から期待される地震断層面の一つと矛盾しない。

Fig02.jpg 今回の震源(右)と兵庫県南部地震後の余震分布(左)兵庫県南部地震合同余震観測で得られた余震分布(1月27日~4月9日)の南端付近で、今回の地震は発生した。兵庫県南部地震の断層面の延長ではなく、やや南東に位置する。

 


W-phase ソースインバージョンによって決定されたモーメントテンソル解

世界中で観測された,この地震による地震波の記録からWフェーズを取り出し,Kanamori and Rivera (2008)の方法で解析した モーメントテンソルインバージョンにによるメカニズム解.

(地震火山情報センター:鶴岡弘)


全国地震データ等利用系システムで取得された地震波形

東京大学地震研究所観測開発基盤センターでは、地震予知観測研究の 地域センターとして、関東甲信越地域,紀伊半島およびその周辺地域 および瀬戸内海西部とその周辺地域の地震観測 データを、研究者の皆さんに提供しています。

(観測開発基盤センター)