1982年−83年噴火の特徴
1973年以前の噴火の特徴 1982年−83年噴火の特徴 火口の変遷と噴火規模の変遷

 

噴火の規模が小さく,新鮮なマグマ物質は噴出しなかった

火口底や火道を埋めていた岩石片を噴出した.20世紀はじめからの浅間の一連の噴火の中で,マグマ噴火をしなかった初めてのケースと考えられる.

噴火前に地震活動の活発化がなかった

1982年4月,10月,1983年4月に噴火したが,地震数の明瞭な増加はなかった.特に1982年4月の噴火の前日は地震活動は通常のレベルであり,噴火後に一時的に地震数が増加した.このことは,地震観測による火山噴火予知発祥の地である「浅間山」にとって重大な問題であった.これらの一連の活動の前に,1982年1月に地震が群発し,火口から噴出している噴気の量が1月下旬に急増した.

噴火直後の火口底にはLava Cakeが見られなかった

1982年4月の噴火直後の火口底.1973年噴火後に見られたLava Cakeが吹き飛ばされ,穴が開いていたが,新たなLava Cakeは見られなかった.このことは,火口底の高さまでマグマは上昇してこなかったことを意味している.

1983年4月の噴火直後の火口底.1982年噴火後の火口底が吹き飛ばされ,火口底はさらに深くなった.この時もLava Cakeは見られなかった.すなわち,マグマはこのレベルまで上昇してこなかったことを意味する.