伊豆大島火山観測所
(Oshima Volcano Observatory: OVO)

〒100-0101 東京都大島町元町黒まま346-7


 伊豆大島火山観測所は,第3次火山噴火予知計画によって,地磁気,津波の両観測所を統合する形で, 1984年度に発足した.火山とその環境の特徴を考慮して, 観測所では次のようなテーマを中心に研究が進められている.(1)種々の火山現象の解明と噴火予知への応用. (2)火山と周辺の地下構造の探査.(3)火山活動とテクトニクスの関連.
 1986年には,山頂火口から溶岩が流出し,さらにカルデラ内外で割れ目噴火が発生した(図). この噴火に際して全国の研究者の協力による総合的な観測が実施され,翌年の小噴火も含めて, 噴火の前兆現象やマグマの活動に関する高精度なデータが大量に得られた.その後も,地震,地殻変動,潮位, 電磁気などの観測が全島で強化されている.(渡辺秀文)


山頂の竪穴火口に生じた溶岩湖.1986年11月16日14時頃.大島 治氏撮影.


中央火口丘(三原山)山頂火口の噴泉活動.1986年11月17日17時頃.大島 治氏撮影.


伊豆大島火山で1986年11月21日に発生した割れ目噴火




1986年噴火の写真集(日本火山学会へのリンク)

伊豆大島噴火特集号から(英文説明)
伊豆大島噴火絵はがき集から(英文説明)


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