「地震及び火山噴火予知のための観測研究計画」
平成23年度成果報告シンポジウム
一般向け講演会
主催「地震及び火山噴火予知のための観測研究計画」
 平成23年度成果報告シンポジウム実行委員会
共催地震・火山噴火予知研究協議会
後援文部科学省
日時 3月6日(火)13:30−15:30(開場:13:00)
会場 東京大学伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール
  
 全国の大学や研究機関では、地震発生や火山噴火を予測することを最終的な目標として、これまで、地震予知研究を約45年間、火山噴火予知研究を約35年間続けてまいりました。予測を行うためには、地震発生や火山噴火現象とその前後に起こる諸現象についての理解を深める必要があり、これまでの研究の積み重ねによって、このような現象の理解は格段に進みました。
 一方、昨年3月11日の東北地方太平洋沖地震では甚大な津波災害が発生し、多くの方々がその犠牲になりました。これまでの地震防災・減災に関連する情報の発信が不十分であったこと、この地震の発生予測ができなかったことについて、私たちの研究の未熟さが招いたこととして深刻に受け止めています。そこで、私たちが行っている研究の進展の度合いについて説明し、これまでの研究の意義と地震発生予測や火山噴火予測の難しさ、現状での限界等について、皆様にご理解いただく機会を持つ必要を強く感じました。
 地震や火山噴火は、非常に複雑な現象であるため、その予測は極めて困難であり、一部の特別な場合を除き、現時点では実現はできていません。地震や火山の現象を知れば知るほど、その予測が予想以上に困難であることが判ってきましたが、あきらめずにその手がかりを追求しています。一方、これまでに得られた研究成果は、例えば、緊急地震情報、津波警報や火山噴火警戒レベルなどの防災情報の科学的な根拠として、地震や火山の防災・減災に役立てられています。また、防災情報の高度化にも利用されています。
 この講演会では、地震や火山の研究の現状を紹介するとともに、身近な防災情報である地震発生確率や火山ハザードマップなどを例にとり、それぞれの持つ社会的な意義、科学的意味とその中に含まれる不確かさ、どこまで信用できるかなどについて説明します。また、近年発生した大地震や火山噴火を例にとって,地震や火山の研究の成果がどのように防災・減災に役立つのかについて述べたいと思います。
 皆様のご来聴を心よりお待ちいたします。
 
講演内容
 
1. 火山研究の進展と火山防災情報の高度化 ―「住民は理論に信頼せず」の脱却を目指して―
 石原 和弘 (京都大学 防災研究所 教授)
  
2. 地震予知研究の目指すものとその現状
  平田 直  (東京大学 地震研究所 教授)
  
 
聴講について
 
 どなたでも聴講できますが,会場整理の都合上,こちらから聴講申込が必要です.定員(400名)になり次第締め切らせて頂きます.
 
 
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