平成14年度第2回大都市圏地殻構造調査研究運営委員会議事概要

日時  平成15年3月12日(水) 10:00〜12:00
場所  東京大学地震研究所 講義室

出席者
(委員)
   東京大学地震研究所                 教授   平田 
   東京大学地震研究所                 教授   島崎邦彦
   東京大学地震研究所                 教授   菊地正幸
   東京大学地震研究所                 助教授  佐藤比呂志
   東京大学地震研究所                 助教授  纐纈一起
   京都大学防災研究所                 教授   入倉幸次郎

   京都大学防災研究所                 教授   梅田康弘
   京都大学防災研究所                 助教授  伊藤 潔
   京都大学防災研究所                 助手   岩田知孝
   千葉大学理学部                   教授   伊藤谷生
  〔独〕防災科学技術研究所 防災情報研究センター      センター長  笠原敬司
  〔独〕防災科学技術研究所               研究主監 石田瑞穂
   〔独〕防災科学技術研究所 特定プロジェクトセンター      プロジェクトディレクター  藤原広行
   〔独〕産業技術総合研究所 地球科学情報研究部門    研究グループ長    柳沢幸夫
   〔財〕日本気象協会                  顧問   津村建四朗

(オブザーバー)
   文部科学省研究開発局地震調査研究課         課長    磯谷桂介
   文部科学省研究開発局地震調査研究課          地震火山専門官 吉田秀保
   文部科学省研究開発局地震調査研究課         地震調査官 青木重樹
   文部科学省研究開発局開発企画課防災科学技術推進室  室長    盛田謙二
   文部科学省研究開発局開発企画課防災科学技術推進室  室長補佐  田中宏明
   文部科学省研究開発局開発企画課防災科学技術推進室  技術参与  関口宏二
   文部科学省研究開発局開発企画課防災科学技術推進室  専門官   山田隆二
  〔独〕防災科学技術研究所 防災研究データセンター      特別研究員 林 広樹
   東京大学地震研究所                 助手    五十嵐俊博
   東京大学地震研究所                                                      事務長    高橋忠世

(開会)
1.石田委員長から第2回大都市圏地殻構造調査研究運営委員会を開催する旨の発言があった。

2.文部科学省地震調査研究課長挨拶
    最近の世論としては東南海・南海地震は広く認知されているが、一方で首都圏や近畿圏にお
  ける大震災に関する研究への期待も大きなものがある。こうした市民の期待に応えるべく、これ
  まで以上に英知を結集し、具体的な成果があらわれるように研究者が努力し、平成
15年度研究
  計画を充実した内容にして欲しい旨の挨拶があった。

3.事務局から配布資料の確認、出欠確認があった。平田委員(研究代表者)から本日の議題に
 ついて概略説明があり、議事が開始された。

(議事)
1.大都市圏地殻構造調査研究推進室について
   本委員会規則第8条に定める研究支援組織として新たに発足した大都市圏地殻構造調査研究
 推進室の概要とスタッフ(平田直教授、佐藤比呂志助教授、纐纈一起助教授、および、非常勤
 職員)各氏の紹介があった。

2.平成14年度第1回大都市圏地殻構造調査研究運営委員会議事概要(案)について
   配布資料に基づき前回議事録(案)が承認された。

3.平成14年度の報告書の作成について
   平田委員から、平成14年度研究成果報告書等作成に係る概要説明があった。また、文部科
 学省関口オブザーバーから、大都市大震災軽減化特別プロジェクトに参加する全メンバーの情
 報共有を目的とし、共通した形式で報告書を取りまとめたい。初年度から大きな成果を求めて
 いるわけではないが、大都市圏地殻構造調査研究の内容が理解しやすいようにまとめてほしい
 旨の発言があった。

4.平成15年度の予算・契約について
   文部科学省青木オブザーバーから平成15年度研究計画に対応する予算・契約等に関する諸手続き について概略説明があった。

5.東京大学地震研究所 共同利用・特定共同研究の公募について
   地震研究所事務部から、平成15年度地震研共同利用・特定共同研究の一項目として大都市圏
 地殻構造調査研究予算関連研究プロジェクトを実施する旨説明があった。

6.京都大学防災研究所 共同利用・特定課題分担研究の公募について
   岩田委員から、平成15年度防災研共同利用・特定課題分担研究として大都市圏地殻構造調査
 研究予算関連研究プロジェクトを実施する旨説明があった。

7.東南海・南海地域の観測研究について
   海洋科学技術センター金田オブザーバーから海洋科学技術センターのこれまでの研究成果と
 今後の研究計画に関する概略説明があった。

8.大都市圏地殻構造調査研究運営委員会について
   平田委員から平成15年度の委員構成について、本年度の全委員の継続と、新たに海洋科学技術
 センター金田義行氏を加えることについて提案があり、承認された。

9.平成14年度の研究成果ならびに平成15年度の研究計画について
   大都市圏地殻構造調査研究に関する平成14年度研究成果および平成15年度研究計画につ
 いて各研究グループ(東京大学地震研究所 纐纈委員、佐藤委員、五十嵐オブザーバー、京都
 大学防災研究所 伊藤委員、防災科学技術研究所 笠原委員、 京都大学防災研究所 岩田委
 員)から概略の説明があり、質疑応答の後、承認された。津村委員から人工震源を使った観測
 研究と自然地震 に基づく観測研究の相互関係を、具体的に説明できるように取り組むことを
 十分に考えて貰いたい 旨の発言があり、意見交換があった。こうした要望に対する現状説明
 と今後の取り組みについて各 種観測データの解析が進む中間報告以降に何らかの形で成果が
 出るようプロジェクトを進めて行く 必要があることが確認された。

10.平成15年度のシンポジウムと平成14年度の報告書作成について
   平田委員から、平成14年度の研究成果報告シンポジウムを開催する旨の発言があり、平成15
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8日(火)を予定日として調整することとなった。このシンポジウムでの議論等も踏まえ
 各研究グループにおいて平成
14年度の研究成果報告書を期日までに作成することとしたい旨
 付言があった。

11.産学官連携研究員の募集について
   平田委員から、大都市圏地殻構造調査研究の予算で「産学官連携研究員(2名)」を募集する
 旨の周知があった。

12.国際シンポジウムの開催について
   本プロジェクトの3年度目(平成16年度)に国際シンポジウムを開催することを考えている旨
 の説明があった。この国際シンポジウムに向けて各研究グループでも準備を進めて欲しい旨付言
 があった。
SCEC(米国・南カリフォルニア大)、USGSなどとも打ち合わせを行っている。これ
 らの組織との交流も進める必用がある。

13.閉会
   石田委員長から平成15年度はもう少し幅広い議論ができる場を作るようにしたい旨の発言が
 あった。平田委員から本委員会
HPも積極的に活用するようにお願いしたい旨の付言があり閉会
 となった。

(配付資料等)
 出席予定者座席表
   平成14年度第1回大都市圏地殻構造調査研究運営委員会議事概要(案)
   1回大都市圏地殻構造調査研究運営委員会規則
   委託業務仕様書(平成15年度)等
 ・     東京大学地震研究所
    「深部反射法地震探査等の大深度弾性波探査と断層モデル等の構築」
    「首都圏地殻構造探査測線図」
    「サブテーマ3 断層モデル等の構築 平成14年度の研究成果と平成15年度の研究計画」
 ・  京都大学防災研究所
     「近畿圏広角反射法・屈折法大深度弾性波探査等と断層モデル等の構築」
     「大都市大震災軽減化プロジェクトT(委員会資料)」
    「(5)断層モデルの構築」
 ・   防災科学技術研究所
    「大深度ボーリングによる大都市圏地殻構造調査」
   東京大学地震研究所「広報 No.38
   産学官連携研究員の公募について