Fig_3

原子核乾板を用いた従来型撮像方式(上段左図①)と,鉛積層型撮像(上段中央図②)の比較.1GeV以下の低エネルギー粒子(ノイズ源)は鉛層により曲げられ(上段右図),直線性の良いシグナル(高エネルギーミューオン)と弁別が可能となる. 中段) 乾板上の飛跡.低仰角方向は山体の厚みがあるので,シグナルとなる高エネルギーミューオンの飛来が期待されないにもかかわらず,従来型①では飛跡がカウントされている.これはほとんどが低エネルギーの電子・陽子等のノイズである.②の鉛積層型では,ノイズがカットされているので,低仰角では飛跡がカウントされない. 下段)視線方向の平均密度推定値.左の従来型では最大値が2.9 g/cc(ピンクのBH2)と異常に大きな値であるが,右の鉛積層型では最大2.3 g/cc(オレンジのAH)と,溶岩試料の密度に近い.