3.8.3 国際活動

2015年1月15~16日に東京都内で国際ワークショップInternational Workshop on KamLAND Geoscience; Toward Enhanced Reference Earth Models for Geoneutrino Analysisを東北大学ニュートリノセンターと共同主催し,わが国を含む3ヶ国から30名の参加を得た.

2015年6月7-9日に「MUOGRAPHERS 2015-素粒子,光がもたらす未来の技術は地球の可視化に革命をもたらすか」を田中宏幸教授が主宰した.この国際会議は東京大学地震研究所主催,同大学大学院理学系研究科,大阪大学大学院工学研究科,東北大学ニュートリノ科学研究センターの共催,駐日ハンガリー大使館,ハンガリー科学アカデミー,Nature Publishing Groupの協力により実現した.日本,英国,ハンガリー,インドネシアより160名の参加を得た.

2015年6月7日にハンガリー大使館及び外務省支援の下,MUOGRAPHERS 2015のPre-conferenceをハンガリー大使館内で開催し,日ハンガリーから約50名の参加を得た.これに引き続き,同大使館で東京大学地震研究所,ハンガリー科学アカデミーウィグナー物理学研究センターとの国際協定の調印セレモニーを行い,素粒子を用いた地球科学研究の推進に合意が得られた.同日午後のセッションでは,日ハンガリー科学技術政府間協議が外務省で開催され,両国において,地球科学等の新たな分野における協力の可能性につき,確認した.

2015年6月8日には,Nature Publishing Groupの協力により国際パネル「Visualizing the Earth with Muons, Neutrinos and Photons- Technological revolution in Earth Observation」を実施した.会議レポートは2015年7月号のNatureに掲載された.

2015年12月4日より(5月8日まで会期延長)特別展示『ミュオグラフィ――21世紀の透視図法』展を,日本郵政株式会社と東京大学総合研究博物館の協働運営施設「JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク」にて,東京大学地震研究所,東京大学総合研究博物館の主催,イタリア国立原子核物理学研究所,イタリア国立地球物理学火山学研究所共催,在日イタリア大使館,駐日ハンガリー共和国大使館,駒澤大学,新日鉄住金株式会社の協力を得て,実施した.地震研究所と総合研究博物館において東大発の新技術をより広く一般の方々に向けて発信するために企画されたもので,日本・イタリア国交150周年記念事業と認定されている.