3.12.8 国際共同研究

日本海東縁部で過去に発生した地震・津波について,ロシア(サハリン)や韓 国の研究者と共同研究を開始した.平成27年度は韓国東海岸(江陵市)でワークショップ及び現地調査を行った.また,UNESCO IOC(政府間海洋学委員会)の下での津波警報システムに関する活動 (太平洋津波警報システム50周年シンポジウムや津波地震などに関するタスク チーム会議)に参加した.

JSTによる戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)の日米共同研究「ビッグデータと災害」(代表計宇生国立情報学研究所教授,3年間)を開始した.平成27年度は米国San Diegoで開催された国際会議IEEEGLOBCOMにおいて日米研究者による研究打合せを行い,San Franciscoで開催されたAGUでは,研究成果の一部を発表した.

国際深海科学掘削計画(IODP)による南海トラフ地震発生帯掘削(NanTroSEIZE)のプロジェクト調整会議(12月,サンフランシスコ)および掘削時に実施予定の3次元垂直地震探査(3D-VSP)について、日米欧の関係者で協議した.カナダ地質調査所との共同研究として,室戸沖南海トラフ先端部の孔内間隙水圧観測所から得られたデータ解析を行った.