国際室は教授5名，准教授5名，オブザーバー（所長，事務長，人事及び研究協力担当）及び業務スタッフで構成され，ほぼ毎月定例の国際室会議を開催して運営にあたっている．海外からの研究者招聘業務は，特任専門職員2名を置き，国際室招聘以外の研究者・留学生の招聘に関する手続き，協定に基づく共同研究や全学主催の行事への派遣，ワークショップ・サマースクール開催に関する業務を行っている．また，国際室長は全学国際委員会などに部局代表として参加している．

4.2.2-1 招聘事業

外国人研究員の招聘事業は, 雇用関係を結ぶ3ヶ月以上の長期招聘（特任教授・准教授などの教員級と若手のPD級）と雇用関係を結ばない3ヶ月未満の短期招聘との2種類で構成されている．長期招聘研究員については，地震研ホームページで応募し,パンフレットを作成して国際学会で配布したりなど広く呼びかけており，平成27年度28名、平成28年度25名の応募があった．短期招聘については，ホスト教員が応募するという所内公募としている．これらの応募者について，国際室メンバーで選考会議を開催，候補者を決定し，教授会・共同利用委員会へ推薦している．平成27年度の外国人研究員のリストを[表4.2-1]（長期招聘者），[表4.2-2]（短期招聘者）に示す．

4.2.2-2　国際共同研究等の推進

　今年度で第3回目となるSCECと共催のサマースクールが9 月4 日から9 月8 日に山中湖で開催され,学生約50名が参加した。　JSTさくらサイエンスプログラムによるサポートを受けて，7月5日から25日の間，北京大学3名,台湾国立中央大学2名,台湾成功大学,中国科学技術大学,インド工科大学,韓国延世大学,漢陽大学から各1名の計10名の大学院生等を約3週間招聘し，共同研究を行った．前半に共通講義を行ったほか，仙台・三陸海岸への巡検（7/11－12）,最終日にポスター発表を行った．参加学生からのアンケート結果は、おおむね好意的であった.　昨年協定締結したフランス（国立地球物理研究所）とは、フランスパリで9月23日から9月25日ワークショップを共同開催し,教員10名,研究員・学生7名を派遣した.

4.2.2-3　国際アウトリーチ活動

 国際室の長期招聘事業に関するパンフレットを印刷し、AOGS(シンガポール)大会及びAGU(サンフランシスコ)のJpGUブースなどで配布した．

国際室のウエブサイトに，来日した研究者の紹介ページを掲載し，所内へアナウンスしている.

外国人研究者のセミナーについても，国際室のウエブサイトで紹介している。また教員・職員・学生有志で実施している英会話ランチの支援を行っている．