3.9 巨大地震津波災害予測研究センター/計算地球科学研究センター

教授 市村強 (センター長),古村孝志(兼務),佐竹健治(兼務),田島芳満(工学系研究科,兼務)
准教授 ラリス・ウィジャラットネ,長尾大道, 鶴岡弘(兼務), 中川茂樹(兼務)
助教 藤田航平,伊藤伸一
特任研究員 長谷川慶,中釜裕太,大塚悠一
学術支援専門職員 阿部宏, 吉田美和
外来研究員 桑谷立,澤田昌孝,椎名祐太,高橋勇人,羽場一基,三橋祐太,森川耕輔,山本実,吉田健太,小山宏史
大学院生 山口拓真(D3),Quaranta Lionel (D3),Gill Amit(D2),日下部亮太(D1),羽場智哉(M2),Wang Pengxiang (M2),Dharmasiri Migel Arachchillage Kasun (M2),村上和也(M2),石川大智(M2),小田倉雅人(M2),櫻井航(M1),村上颯太(M1), Akram Muhammad Naveed(M1)
学部学生 山名祐輔(B4), 菊地由真(B4)

巨大地震津波災害予測研究センターは,東日本大震災を契機として2012年4月に設立された研究センターである.巨大地震・津波と災害の予測に関する新しい計算科学の研究領域を開拓することを目的としている.新しい計算科学の研究領域は,解析手法の開発・利用による情報生成と各種解析結果の情報統合という分野である.情報統合は観測・実験等の融合強化も含む.また大規模数値計算を基盤とした理工学連携を進めることで,巨大地震・津波と災害の予測研究分野での新しい人材育成に貢献することも本センターは目指している.巨大地震津波災害予測研究センターのミッションは,大規模数値計算を使った巨大地震・津波と災害の予測研究である.このために,情報生成と情報統合の2つの分野を設け,理工学連携強化とシミュレーション研究統合を進めている.センターのスコープは,地震・津波・災害という対象に限定されるものではなく,新しい計算科学という手法も含んでいる.観測.実験の融合のための計算科学手法の研究開発や,火山噴火に関わる大規模数値計算の研究開発も進められている.

計算地球科学研究センターは,巨大地震津波災害予測研究センターで培ってきたシミュレーション技術等の計算科学分野における知見を十分に活用しうる目途がついたことにより,当該分野の研究体制をさらに強化するとともに,従来の地球科学との融合をより加速していくため,巨大地震津波災害予測研究センターからの改組により2019年9月に設立された.本研究センターでは,地震研究所で培ってきた固体地球観測と高速計算によるシミュレーション技術を融合した計算地球科学の創成を目指している.関連する学内連携を強化しつつ,観測データを活かす高性能計算プログラムとそれを使った大規模シミュレーションの研究開発を行い,計算地球科学の国際的卓越性の確立を目指すとともに,地震・津波・災害の現象解明・予測研究分野での学際的・国際的に卓越した若手世代の育成を目指している.