映画では、メガリスの崩壊によってプレートの沈み込み速度が速くなり、それに引きずられて日本が沈むという設定となっています。その際には強く引っ張る力が日本列島に働きます。この力の大きさと、その時の伸びはどの程度になるのでしょう。
プレートの変形は、しばしばこんにゃくを用いて説明されます。前作でもこんにゃくを用いた説明がありました。プレートが沈み込むと日本列島にたとえたこんにゃくも大きくたわんで、限界に達すると元に戻るという説明です。しかし実際の地殻はこんにゃくのように大きくたわむことは出来ません。こんにゃくは引っ張ると延びる様子が目で見てもはっきり分かりますが、実際の岩石を引っ張ると目で見えるほど延びる前に壊れてしまいます。壊れる前に引っ張るのをやめると元に戻りますが、一旦壊れてしまえば元に戻りません。岩石を引っ張って壊れるまでに伸びる量は、もとの長さの1万分の1程度です。つまり10センチメートルの岩石を引っ張るとたった100分の1ミリ延びるまでに壊れてしまうのです。100キロメートルの岩石の場合には10メートル程度になります。ちなみに、この場合の引っ張り力は1平方センチメートルあたり約100キログラム(1000ニュートン)程度です。
ですから、映画の中では、引っ張られた日本列島はあちこちで壊れ、裂け目が出来ながら沈んでいくのです。