期間限定 東京大学地震研究所 「日本沈没」と地球科学に関するQ&Aコーナー


Q76.映画の冒頭で、静岡県沼津市が地震の被害を受けていたようですが、その後のシーンで新幹線が何事もなかったように富士川の鉄橋を渡っていました。沼津市であれ程の被害がありながら、沼津市を通過していく新幹線には何も被害が起きないということはありえるのでしょうか?また、沼津での被害があれほどなら、横須賀も多少なりとも地震の被害はありそうなものですが、なぜ横須賀は何も影響がなかったのでしょうか?東海地震が実際に起きたら、静岡市の次に甲府市が大きい震度になると新聞で読んだことがあります。この事を考慮すると距離的に横須賀も何かしらの被害があるのではないかと考えられます。


A76.ご質問は沼津市の方でしょうか。私の知り合いも、沼津の映画館へ「日本沈没」を見に行ったら、いきなり沼津壊滅から始まっていて驚いたと言っていました。

 さてご質問の冒頭の地震は、駿河湾を震源とする地震で、現在想定されている「東海地震」だと考えられます。映画では地震の場面の直後、タイトルバックとして新幹線が富士川鉄橋を渡る場面から始まり、日本各地の四季の風景が映し出されています。たしかに、この地震のあとに何事もなかったように新幹線が走っているのは変な気がしますが、タイトルバックの一連の映像は、沈没前の美しい日本の映像を映しておくという意図で作られたものでしょう。ですから本編のストーリーとは独立した映像とお考えになればよいのではないでしょうか。

 また、この地震を「想定東海地震」と考えれば、すでに内閣府によって想定されるゆれの強さ(想定震度分布)が公表されています。想定震度分布によりますと、静岡県以外には山梨県南部、愛知県東部、神奈川県西部で強い揺れに襲われる可能性が示されています。しかし横須賀では震度5強以下となっており、被害が出たとしても限定的となります。以下の内閣府ホームページを参照してください。

 http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/taisaku_toukai/pdf/higaisoutei/gaiyou.pdf