Q87.旧作以来のファンなのですが、もし富士山が爆発しても山頂から火花が出る事はなく裾野の一部から噴煙が飛び出すと当時ある知人から聞いたのですがそれは本当でしょうか?またそうだとすれば富士山のどういう性質に由来するものでしょうか?
A87.富士山に限らず、多くの火山では、山頂の火口からの噴火に加え、山腹から噴火することも良くあります。このような火口は側火口とも呼ばれています。1707年に発生した富士山の宝永の噴火のときも、山頂の南東側の山腹から噴火しました。その時の噴火口は宝永火口として今も見ることが出来ます。
ところで、このような山腹に出来た側火口の並びは、その火山への力(応力)のかかり具合で決まります。日本列島のような場所では、プレートの沈み込みなどによって地下の岩盤に力がかかっています。またその力の大きさは方向によって異なります。火山の側火口は、その場所で最も圧縮力の強い方向に並ぶ性質があります。富士山にもたくさんの側火口がありますが、火口を挟んで北北西と南南東の方向に多くの側火口があることがわかります。この力のかかり方は、伊豆半島が本州に衝突しているためと考えられています。