期間限定 東京大学地震研究所 「日本沈没」と地球科学に関するQ&Aコーナー


Q93.どのくらいの規模の地震が起きると、東京が津波の影響で壊滅するのでしょうか?中学校の理科の授業で、興味を持ちました。

A93.東京に最も大きな津波をもたらす地震とは、1923年に発生した関東地震型の地震です。関東地震は東京湾の入り口の相模湾で発生した地震です。相模湾では、日本の南から進んできたフィリピン海プレートが北向きに沈み込んでいます。プレートが沈み込むときに陸側の岩盤を引きずり込み、歪みが限界に達したときに跳ね返って地震を発生させます。岩盤が跳ね返ったときに海水も一緒に持ち上げるため、津波を起こします。この場合の東京沿岸の津波は約1メートル程度であり、東京が壊滅するほどのものにはなりません。関東地震タイプの地震は約200年に1回発生します。1923年の関東地震からまだ80年あまりですから、しばらくは心配する必要はありません。

 東海地震のように東京湾の外側で発生する地震による津波は、東京湾には余り入り込みません。それは、東京湾の入り口が狭いからです。せまい入り口で津波のエネルギーが遮られてしまうので東京が津波から守られるのです。