断層には面の方向やずれの向きによっていくつかの呼び方があります。まず断層面が傾斜している場合には、その断層を挟んだ岩盤の動きによって2つの種類があります。断層面の上側の岩盤が断層面に沿って滑り落ちたようなずれの場合、その断層を正断層と呼んでいます。それに対し、断層面に沿ってのし上がるようなずれの場合には、その断層を逆断層と呼んでいます。なぜ、「正」と「逆」という言葉がついたのでしょう。反対でも良いような気がします。正断層とは英語ではnormal fault(つまり「普通の」断層)と呼ばれていて、その逆の動きを示すものをreverse fault(逆の断層)と呼んでいます。これは地質学が最初に発達したヨーロッパでは正断層が多く見つかったため、これを「普通」だとしたようです。日本では正断層よりは逆断層が多いので、日本で地質学が発達したら正逆が反対になっていたかもしれません。

正断層

逆断層
一方断層面が垂直になっていて、断層面に沿って両側の岩盤が水平にずれる断層を横ずれ断層と呼んでいます。また断層に向かって向こう側が右にずれる動きをする場合には、右横ずれ断層と呼んでいます。逆に左にずれる場合には左横ずれ断層と呼んでいます。

右横ずれ断層

左横ずれ断層
いずれの断層も、岩盤に力が働いて岩盤が破壊されたけっか、ずれたものです。このような断層のずれは急激に起きることが多く、その場合に強い揺れが発生します。これが地震の揺れです。火山で発生するごく一部の地震を除き、世界中のほとんどの地震がこのような断層のずれによって発生していることがわかっています。