このようなことで、プレートが割れるのかという疑問に関しては、正確にお答えすることは困難ですが、岩石は引っ張り力には弱いので、強力な爆薬をつかえば割れないことはないと思います。(かなりあやふやなお答えで済みません。)
しかし、よく考えると割るだけでプレートの引っ張り力を遮断できないことがわかります。説明は難しいので省きますが、その割れ目の中にマグマのような流体が大量に入り込まないと引っ張る力を軽減できません。マグマについてのお答えは、次のQQ5でお答えすることにし、ここでは、沈み込むプレートによって張力が働くしくみを解説します。
現在の日本列島の断面は、図Aのようになっていて、プレートが比較的小さな角度で沈み込んでいます。図中で陰をつけた部分は日本列島の地殻やマントルの中で固い部分を表します。この固い部分が骨のように日本列島を支えています。
メガリスの急激な沈降によってプレートが下向きに引っ張られている様子が図B です。この時には、下向きに引っ張られたために海溝が海側に後退します。その後退したプレートに日本列島の地殻が引っ張られるのです。その引っ張りによって日本列島の骨がバラバラになり、あちこちにひびが入るのです。首相を前にした説明では、日本列島が海溝に引きずり込まれると田所博士が説明していましたが、実際のシミュレーションによる計算ではまるで海溝の後退に引きずられるように日本列島がバラバラになっていました。田所博士は、海溝の後退まできちんと取り込んで計算しているのですが、首相の前では、正確さは欠くものの分かりやすい説明を選んだのだと思います。(ややこじつけですね。)
爆薬は、出来るだけ海側に近いひびを拡大させるために、海底に穴を掘って爆発させる作戦です。
ところで、このようなしくみを考えたのは、日本だけを沈没させるという設定に合わせるためです。メガリスの沈降によって沈み込む太平洋プレートの速度が速くなってしまうと、その影響は太平洋プレート全体に及びます。たとえばハワイの火山活動にまで影響を与えるかもしれません。それでは「日本だけ沈没」にはならないので、海溝を後退させることによって、影響を日本周辺だけにとどめました。
また日本を載せたユーラシアプレートを海溝に引きずり込むとすると、今度は中国大陸にまで影響が及ぶため、日本をバラバラにすることによって、これまた日本列島だけに影響をとどめています。
