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Hiraga Lab, Division of Earth and Planetary Materials Science, Earthquake Research Institute,The University of Tokyo

東京大学 東大 toudai東京大学地震研究所

〒113-0032 東京都文京区弥生1-1-1

研究内容RESEARCH

平賀研

近年の地球物理的観測の驚くべき進展によって分かってきた上部地殻・中部地殻において、岩石には流体が普遍的に存在し、また、地震発生とのリンクが議論されるようになってきた。しかし、物質科学的には、そもそも流体が岩石にどのように入っているのかその具体的イメージできないのが現状。本研究では、岩石中に人工的に微細クラックを導入し、その物性測定から、地球物理観測データを解釈することを試みた。このクラックは温度・圧力変化のみで形成され、渡部は地殻条件下でのクラックがどう形成されるかをモデル化し、シミュレーションを行った。また、実験的に導入されたクラック密度を計算で再現されるかの検討を行った。これらの結果、地殻下では10キロ以浅で急激にクラックが生成し、その密度は地殻浅部につれて大きくなる。実際のクラックが導入された岩石で、弾性波速度が大きく低下することを示し、地震波速度低下をうまく説明できることが分かった。研究すればするほど、微小クラック生成の地殻物性に与える影響を認識することになったが、モデル岩石が石英多結晶体であること、生成応力モデルが非常に単純化されているなど、地殻状態をきちんとモデル化できているかに大きな難が残ってしまった。これが克服されれば、博士論文級であろう。勇者の再度挑戦を待つテーマになってしまった。
 本研究の一部は、平賀・渡部・宮崎(2013 地球化学)で報告・議論されている。


将来テーマ
コアから地殻まで、地質学、岩石学、鉱物学、鉱物岩石物理学、地球化学、地震学的なもの多々あるので、興味があれば是非聞いてください。


バナースペース

平賀研究室

〒113-0032
東京都文京区弥生1-1-1
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