鉱物間の元素分配システマティックスは何とも美しい。その魅力に3年以上惑わされ、これまで出されているマントルゼノリスの化学組成データを大きな偏見と共に、鉱物間にとどまない、自分が作った岩石構造モデルでの分配予想則で解析していたら、何とも不思議な規則性が見えてきた(Hiraga
and Kohlstedt 2009)。簡単にいうと、岩石のほとんどは、化学平衡で理解でき、不適合元素のホストは、粒内と粒間にあるメルトライクなもの(Fig.9&10参照)。自分でも、まだそれが何かといわれるとウーンであるが、東北大のMichiさんに「岩石学と地球化学のハザマの問題がようやくまっとうに扱われてきた感じ」と感想を頂き、それがズブの素人の僕には一番うれしかった。自分でも、実験的にこうすれば、この法則性にのる化学組成構造が再現できるのでは?、かなり重要かつ普遍的化学プロセスを見てるという予想もあるけど、自信もそんなにあるわけでなく。。。