平成23年8月9日
東京大学地震研究所
東北日本の日本海側の地域及び日本海東縁部は褶曲‐断層帯を形成し、2004年新潟県中越地震や2007年新潟県中越沖地震だけでなく、歴史的にも1964年新潟地震(M7.5)など多くの被害地震が発生してきました。内陸地震に伴う強い揺れを精度よく予測するためには、これら活断層‐震源断層の深部形状を明らかにすることが重要です。本調査では、新潟県上越市大潟区上小船津浜の海岸を基点として、海側の約19kmおよび陸側の南魚沼市鰕島の魚野川西岸に至る約55kmの全長約74kmの調査測線において、反射法・屈折法による地殻構造調査を行います。 本調査によって、震源断層の位置と形状を明らかにし、発生する地震の強震動を予測するための基礎資料となる地下構造を明らかにします。
調査測線は、海岸を基点に海側の約19km区間と陸側の約55km区間から構成されます。各区間の測線位置および概要は下記のとおりです(添付した測線図を参照して下さい)。
このうち海域では水中音波発震装置により、陸上ではバイブロサイス(大型起振車)(資料2参照)や火薬により人工的な振動を地下に投射し、地下深部から反射あるいは屈折して地表に戻ってくる弾性波(反射波、屈折波)を、稠密に展開した多数の受振器(地震計)により記録し、地殻の詳細なイメージングを行います。
平成23年8月16日〜平成23年9月3日(20日間)
資料1 「六日町-直江津測線」測線図
資料2 バイブロサイス