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反射法・屈折法による地殻構造調査

業務目的

東北日本の日本海側に存在するひずみ集中帯の陸域・海域において、高分解能反射法地震探査、大型起震車(バイブロサイス)や発破等を用いた大深度反射法・屈折法による地下構造調査を行う。地殻構造調査は海域と陸域とを統合して実施し、ひずみ集中帯の深部断層形状、地震波速度の絶対値等を明らかにする

成果の目標及び業務の方法

平成24年度

長野県飯山から小谷の約60kmの区間について、地下構造探査を行い、深さ約15kmまでの地殻構造を推定するとともに、信濃川断層帯などの活断層と糸魚川-静岡構造線の深部形状を明らかにし、震源断層の形状解明に資するデータを収集する。信濃川断層帯・月岡断層について高分解能反射法地震探査を実施する。これらの反射法地震探査断面や、抗井資料・周辺の地質データを基に地質断面図を作成する。他地域の地殻構造と比較し、ひずみ集中帯のうち飯山-小谷の特徴を明らかにする。
 また、国内外の学会等において、今までに得た研究成果を発表し、新たな専門的知見を得、成果の取りまとめに反映させる。

平成23年度

浦佐八海山北麓-直江津沖の約70kmの区間について、海陸統合地下構造探査を行い、深さ約15kmまでの地殻構造を推定するとともに、六日町断層帯・十日町断層帯・高田平野東縁断層帯などの活断層の深部形状を明らかにし、震源断層の形状解明に資するデータを収集する。高田平野東縁断層・鳥越断層について高分解能反射法地震探査を実施する。これらの反射法地震探査断面や、抗井資料・周辺の地質データを基に地質断面図を作成する。他地域の地殻構造と比較し、ひずみ集中帯のうち浦佐八海山北麓-直江津沖の特徴を明らかにする。
 また、これまでの成果の普及と関連分野の最新の知見の収集のために、国内外の学会等で研究発表を行う。

平成22年度

東山-三島の約70kmの区間について、海陸統合地下構造探査を行い、深さ約15kmまでの地殻構造を推定するとともに、長岡平野西縁活断層帯・悠久山断層帯などの活断層の深部形状を明らかにし、震源断層の形状解明に資するデータを収集する。悠久山断層帯について高分解能反射法地震探査を実施する。これらの反射法地震探査断面や、抗井資料・周辺の地質データを基に地質断面図を作成する。他地域の地殻構造と比較し、ひずみ集中帯の特徴を明らかにする

平成21年度

会津-佐渡の約140kmの区間について、海陸統合地下構造探査を行い、深さ約30kmまでの地殻構造を推定するとともに、長岡平野西縁活断層帯・月岡断層帯などの活断層の深部形状を明らかにし、震源断層の形状解明に資するデータを収集する。また(2−2)の海域地殻構造調査の結果も活用して、佐渡西方海域までにいたる地殻の地震波速度構造を明らかにする。佐渡島国中平野周辺の活断層について高分解能反射法地震探査を実施する。これらの反射法地震探査断面や、抗井資料・周辺の地質データを基に地質断面図を作成する

平成20年度

三条-弥彦沖の55km区間について、海陸統合地下構造探査を行い、特に1828年越後三条地震(M6.9)の震源域の地下構造を明らかにし、震源断層の形状解明に資するデータを収集する。測線沿いの活断層について高分解能反射法地震探査を実施する。これらの反射法地震探査断面や、抗井資料・周辺の地質データを基に地質断面図を作成する

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