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火山噴火予知研究推進センターの前野深助教と鈴木由希研究員は、それぞれ「南九州鬼界カルデラにおける珪長質マグマ噴火のダイナミクス解明」及び「噴火のマグマダイナミクスに関する物質科学的研究」についての業績が認められ、2008年度日本火山学会研究奨励賞を受賞しました。
5月27日、日本地球惑星科学連合2008年大会(幕張メッセ)中に開かれた日本火山学会総会で表彰式があり、前野助教、鈴木研究員を含む3名に藤井敏嗣火山学会会長(地震研究所教授)より日本火山学会研究奨励賞が手渡されました。

写真 表彰式での一こま
左から2人目 日本火山学会賞を受賞された荒牧重雄東大名誉教授
3人目 藤井敏嗣火山学会会長
4人目 前野深助教
5人目 鈴木由希研究員
受賞理由
前野深助教:「南九州鬼界カルデラにおける珪長質マグマ噴火のダイナミクス解明」
受賞者は,約7300年前の鬼界カルデラ噴火を対象として、噴火堆積物の詳細な地質解析と、そのデータにもとづく津波の発生・伝播過程の数値解析という2つの手法を用いて研究を行い、この噴火の時間スケールや火砕流の海への流入過程、カルデラ崩壊過程に対して時間スケールなどの定量的制約を与えることに成功した。地質学的調査に数値解析を加えた本研究により、火山噴火のダイナミクスについて更なる理解が進むものと期待される。
鈴木由希研究員:「噴火のマグマダイナミクスに関する物質科学的研究」
受賞者は、結晶や気泡の組織、結晶やガラスの化学組成、揮発性成分量を詳しく調べることにより、個々の噴火におけるマグマ上昇速度の変化や停滞に関する履歴を抽出し、噴火に先行するより深部でのマグマ過程についても議論した。また、複数種の結晶やその組成も制約条件に取り入れた溶岩組織・組成の実験的再現研究を行い、時間・減圧速度に関する解析精度の向上をはかった上で、マグマ上昇に関する物質科学的情報と地球物理観測結果を統合した噴火過程の研究を行った。今後の大きな活躍が期待できる。
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