日本海・日本列島横断プロジェクト


観測目的:

関東から信越,日本海を通る測線にて,以下の目的のために,広帯域地震計により,プレート境界地震,グローバル地震を観測する

1.太平洋プレートの微細構造を深部まで決定する.
2.日本海下で発生する地震の震源決定精度を向上させる.
3.日本列島・日本海下のマントルウェッジの構造を明らかにする


図1.日本海の観測点位置.海底地震観測点を通る測線から幅50km以内で発生した1996年1年間の地震の震央もプロットしてある(黒点)


図2.測線下で1996年1年に発生した地震の震源の深さ分布.横軸はJS4観測点からの距離,縦軸は深さ.太平洋プレートが,日本列島,日本海の下へ沈み込んでいることがわかる.青丸は海底観測点と舳倉島観測点.

観測方法:

海域観測点

日本海北大和トラフから大和海盆を横切り,舳倉島に至る測線上において4台の長期観測型海底地震計にて,観測する.東大海洋研淡青丸KT01-15次航海(2001年9月27日〜10月3日)で設置した.

設置台数 4台
地震計  JS1 マークプロダクト社L-28(4.5Hz〜) 55cmチタン球(写真1)
JS2,3 PMD社2023(30秒〜) 55cmチタン球(写真1)
JS4 グラルプ社CMG-1T(360秒〜) 65cmチタン球(写真2)
共通仕様 20bit A/D,128Hzサンプリング,連続記録
観測期間 2001年10月3日00:00〜2002年10月3日00:00(UTC)

陸上観測点

海底地震計の設置期間内,測線付近のz地震研究所定常観測点の増強(広帯域化)を行う.特に舳倉島(HGR)観測点において, センサーをCMG-3TまたはCMG-40Tへ換装,100Hzサンプリング連続記録を行う.また,測線上にある広帯域観測点も連続収録を行う.


写真1.55cmチタン球タイプ海底地震計 写真2.65cmチタン球タイプ海底地震計


KT01-15次航海についてはこちら

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