8月18日噴火 火山灰および噴石の分布範囲

8月18日噴火は午後5時過ぎから7時前まで継続。灰を含んだ黒煙が約8km、白っぽい水蒸気噴煙は10km以上に達した。地質調査所と地震研究所が19日から24日まで行った現地調査の結果を以下に示す。調査:高田・伊藤(地質調査所)、中田・金子・嶋野・長井(地震研究所)。

噴火に伴う火山灰は全島に降り積もり、弱い東風で西側に厚く堆積。噴石は、噴火の末期に放出され、20cm以上の噴石は火口から底角度で放出され、山頂陥没火口西側の高度が低いため、西方に遠くまで飛んだ。中腹の牧場では直径2mに達する噴石が高い密度で落下している。10cm以下程度の噴石は同時に上空に舞い上がった噴煙柱から落下したと考えられる。

噴石は古い溶岩のかけらとカリフラワー状のスコリア質岩塊を含む。本質物質が含まれている可能性は低いと考えられる。


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