9月29日噴火の噴出物調査結果について(暫定版)



 表記噴火の噴出物調査を29日午後1時過ぎから現地で行いましたのでその概要をお知らせします.降灰分布については東工大草津火山観測所(火山流体研究センター)の調査結果を参考にしました.

1.9月23日噴火に比べてやや広い範囲で降灰が確認できる.
2.火口の北4.0〜4.5km地点の「溶岩樹形」において最大径4cmの火山礫.
3.火山礫には23日噴火とは異なり白っぽい礫をほとんど含まない.
4.「溶岩樹形」地点において火山礫・火山灰の重量は23日の約4km地点におけるより多い.
5.大雨のため堆積物,特に火山灰は調査時もどんどん洗い流されていたため,翌日以降の調査は困難.

 以上のことから,分布範囲や火山礫の噴出量だけから考えると29日噴火の規模は23日をやや上回るが,1日噴火よりは小さいと考えられる.


(参考資料)
火口から約4km地点における火山礫・火山灰の最大重量(1平方m当たり)
 9月1日  約1000g,
 9月23日 約100g(細粒火山灰は火口近傍ではほとんど含まれない)
 9月29日 約400g

  
降灰分布図     火山礫(火口から5.2km地点)

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