浅間山ヘリコプター観測(2004年10月1日)
Helicopter inspection of the summit crater (Oct. 1, 2004) Go to English page

浅間ヘリ観測
2004年10月1日
長野県警ヘリ JA9776 しんしゅう
快晴 南風
9:30―10:20 吉本・飯島(軽井沢測候所)
10:30−11:00 中川所長(軽井沢測候所)・松田(気象庁)

 噴気量は非常に少なく南風のため噴気は北側にたなびく.噴気はときどき二本の筋となってたなびくことがある.東工大グループのコメントでは,コスペック観測でもピークが二つみられることがあるとのこと.
 釜山火口内部は,溶岩ケーキの中心部に直径約70m,深さ約40mのすり鉢状の噴出口を形成していた.この噴出口の東側縁には,噴気が時折勢いよく噴出する地点が認められる.この部分は赤熱している.溶岩ケーキは19日以降の降灰のため,はっきりとした溶岩じわが認識できなかった.溶岩ケーキは中央がやや凹地になっているようにみえる.残った溶岩ケーキの表面には,噴出口を形成したときに噴出した岩塊が多数認められた.
 気象庁の赤外カメラでの最高点は517度であった.

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写真1 9:47,南西からみた噴煙の様子.噴煙が二股に分かれている.
写真2 9;54,南西からみた噴煙の様子.
写真3 9:49,南東側から撮影.中央やや左に,すり鉢状になった噴出口が見られる.噴出口の大きさは直径約70m深さ約40m.
写真4 10:07,火口のクローズアップ.火口周辺に火口を吹き飛ばした際の火山岩塊が散らばっている.赤い矢印が噴気を勢いよく出す噴気孔.
写真5 9:55,火口ヘリの噴気孔から勢いよく噴出する噴気.赤い矢印が噴気孔.
写真6 9:59,火口周辺に落下した火山岩塊.今回噴出した溶岩のかけらと思われる.

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