東京大学地震研究所
件名;浅間山火口のヘリ観測(11月9日)
 11月9日,浅間山山頂部航空測量下見のために,朝日航洋ヘリコプターに同乗し火口観測を行う機会を得 た.火口は白色噴煙に覆われていたが,時折,火口底中央,噴火孔脇を観測することができた(図1).熱画 像では最高温度は噴火孔内で約300℃であったが(図2),ステレオ実体視することによって火口が窪んでい るのがよく分かる(図3).火口底の南側縁にそって一段高いテラスがあり,噴火孔を含む中央部分が高度が 低くなっている.
図1.北西上空から見た浅間山火口.11月9日 午前10時半過ぎ.朝日航洋ヘリコプターから 撮影.
図2.北西上空から見た火口の熱赤外 画像.最高温度は約300℃.撮影時間 は図1とほぼ同じ.
図3.熱画像ステレオ図(平行視:やや伏角が異なる).高温部を中心にすり鉢状に窪んでい るのが分かる.
浅間山