研究設備



装置


マルチコレクタ型ICP質量分析計 (Micromass: Isoprobe)

中井研のメインである同位体測定用のマルチコレクタ型ICP-MSです。 MC-ICP-MSは検出器を複数個もっており、質量数の異なる同位体核種の信号を 同時に検出することで、同位体比を測定することができます。1990年代以降、 この装置の登場によって、従来、表面電離型質量分析計(TIMS)では測定が 難しかったトリウム、タングステン、ハフニウム等のイオン化ポテンシャルが 高い元素に対しても分析が行えるようになり、同位体地球化学の新しい領域を 開きました。

→もう少し詳しい読み物(地震研広報1999より)

四重極型ICP質量分析計 (Thermo Elemental VG: Plasma Quad 3)

微量元素濃度測定用のICP-MSです。ICP-MSは約6000Kのプラズマによって 試料をイオン化し、四重極によりイオンの質量分離を行って目的元素の濃度を 測定する装置です。試料は溶液、固体試料のどちらでも導入でき、およそppbレベル での微量元素の多元素同時定量が可能です。




実験室


初代クリーンルーム (B07)

およそクラス数千のクリーンルームです。ICP等の微量分析に関する実験は 全てクリーンルーム内で専用の着衣を着て行います。分析に用いる試薬は 主に高純度試薬と呼ばれるグレードのものを使用しています。 また、この部屋は電子天秤、超純水(Milli-Q)の装置も完備しています。

二代目クリーンルーム (B16)

同じく微量分析の実験室です。クリーンルームは外部からの塵等を防ぐため、 常に陽圧になっています。特に、この部屋では冷暖房で温度調節ができるので、 カラム分離などに適しています。ホットプレートや乾固ボックス、薬品類も多くあり、 初代クリーンルームとともに活躍しています。




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→ギャラリー(工事中)